食育を知って子供の味覚を守ろう

投稿日:2015年3月27日

カテゴリ:ごう歯科BLOG

「食育」という言葉を耳する機会が最近多いと思います。

健康な子供を育むためにかかせないものですが、食育って何だという方がほとんどだと思います。

 

「食育」とは、

生涯にわたって健全な食生活の実現、食文化を継承し健康な生活が行えるよう、国民一人一人が自らの食について考えたり、食に関する知識と判断力を備えられるように取り組むことです。

簡単に言うと、心身ともに健康的に生活を過ごすために食に関するあらゆる知識をつけようという事です。

 

食育は、食育基本法という法律があり、教育が義務付けられており食物と食べ方の両方を教えることが基本となっています。

食物はまず口腔内から取り入れるものなので、口腔内の健康も食育にとって非常に大切であるという事です。 口や歯に関することは、全てが食育であるともいえます。

 

 食育を知って子供の味覚を守ろう

 以前、新聞に衝撃的な記事が出ていたんですが、ある地域の小中学生の味覚を調べたところ全体の31%が酸味、塩味、苦味、甘味のいずれかを認識できなかったそうです。

 そこで、野菜農家と提携し、有機・低農薬野菜を給食に使い始めたそうです。

そうしたところ、目に見えて食べ残しが減り、家庭でも味がしょっぱいなどの会話が増えたそうです。

やはり味覚に関しても敏感な時期にしっかりとしたものを味わうことによって、舌の能力を高められるということなんです。

この給食への取り組みは、全国へそしてアジアにも広がっているそうです。

 

噛む力を教える身近な食育

子供たちが普段意識しない噛むことも、意識させることで歯の機能を教えることが出来ます。

例えば、ピーナッツを子供たちに配り、指でつぶさせます。これは硬くてつぶれません。

次にピーナッツを2枚の板の間に挟み、その上に子供を乗せます。

するとピーナッツは簡単につぶれ、子供たちはピーナッツをつぶすには、大きな力が必要であることを学びます。

その後にピーナッツを奥歯で軽くかませると、簡単につぶすことが出来ます。

これにより子供たちは、歯にはすごい力があるという事を理解でき、噛むことを意識するようになります。

 

きちんと噛まない子供への対策の1つに混ぜることです。

ごはんにふりかけをかけると噛む回数は増えたり、クルミ入りのパンは、パンだけよりも噛む回数は増えます。

触感の異なるものを混ぜることで、人の噛む動作に変化が生まれ噛む回数は増えていきます。

こうして工夫して考えることも食育の1つなんです。

 

食育というものを難しく考えずに家族や周りの方と体やお口の健康について話しながら、アイデアを出し合って生活に取り入れていってください。

 

 

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