親知らずの抜歯、非抜歯 選択基準
投稿日:2015年4月2日
カテゴリ:ごう歯科BLOG
今回は親知らずについて書いていきます。
皆さんも親知らずを抜くべきか、そのままにしておくべきか、気になっていると思います。
親知らずを抜いたらすごく腫れて痛かった、またせっかく勇気を出して歯医者に行ったら大学病院を紹介された、など怖いイメージがあると思います。
本当にすべての親知らずを抜かないといけないのでしょうか。
親知らずとは基本的には前から数えて8番目の歯、第三大臼歯の事です。
昔の人間に比べて現代人は、ものを煮たり、焼いたりして柔らかいものを食べるようになって、顎の大きさが小さくなってきました。
これにより親知らずがまっすぐに出てこれず、斜めになっていることが多いため虫歯になったり、生えきっていないため歯肉が上にかぶっているためまわりの歯肉が腫れたりするため、抜かなければいけないケースが多くなっています。
それでは、親知らずの抜歯・非抜歯の選択基準はなんでしょうか。
1、ブラッシング出来ているかどうか
まっすぐに生えていて、しっかりとブラッシングが出来ていて周りの組織も問題がなければ、抜かなく
ても問題ありません。
このしっかりブラッシングというのが非常に重要です。
しっかりブラッシングが出来ていて、虫歯や歯周病のリスクがなければ、たとえ少し斜めになっていた
としても残すことが出来ます。 逆にまっすぐに生えていたとしてもブラッシングが出来ていないでリ
スクが高ければ抜歯することもあります。
2、斜めになっているか、歯肉から少しだけ頭をだしているか
このような状態だとブラッシングがしにくく、磨き残しが前の歯との間に溜まってしまうため虫歯にな
りやすく、歯肉も腫れやすいため抜歯を勧めることが多いです。
何よりも一生使っていく1本前の歯が虫歯になってしまうのが、もったいないです。
3、噛みあう反対の親知らずがあるか
歯は隣り合う歯があり、噛み合わせる歯があってはじめて安定した咬合状態を保っています。
相対するかみ合わせの親知らずがない場合、噛みあう相手がないのでどんどん出っ張っていきます。
これは歯が成長して伸びているわけではなく、骨に植わっていた根部分が少なくなっている状態です。
あまり伸びてしまうと反対の歯肉を咬んでしまったり、歯の肩の高さがずれてしまうので物が挟まりや
すくなります。
4、歯並びがずれてきていないか、顎が痛くないか
親知らずが生えることによって、かみ合わせがずれたり顎関節症の原因になる可能性があります。
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